怪人は、捕らえた獲物が抵抗できなくなったと見るや
触手に流していた電流を止め、下卑た笑いを浮かべた。

「ゲヒヒヒ・・・。流石のアンバーマンもその怪力を封じられては
 もはや手も足も出まい。
 貴様の体を解析する為に生かして連れ帰れとの命だが、この場で
 これまで倒された同胞の恨みを少し晴らさせてもらうとしよう」

アンバーマンの体に更なる触手が絡みつき、今度はその表面を這い回り始めた。

体表面を蠢く触手は、愛撫のごとく全身を優しく撫でまわし、
アンバーマンの敏感な部分を探り当てては重点的に攻めた。

「ううっ、く・・・や、やめろぉ」

アンバーマンの表情は苦悶に満ちていたが、体の反応は
まったく別な情動を示していた。

「戦闘中・・・しかも敵の前で勃起してしまうとは・・・
 滑稽だな、アンバーマン」

そんな怪人の声も、押し寄せる快感と理性との葛藤に苦しむ
アンバーマンの耳にはほとんど届かなかった。


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